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グローバル化、情報化による日本社会の変容

グローバル化、情報化による日本社会の変容

グローバル化、情報化による日本社会の変容
(特に社会と個人の関係の変化)

(平成18年11月1日発行「じょうはん」第276号に掲載)
運営委員長  古川 彰久

1.脳力開発と情勢判断学
私達は情勢判断学会の活動の基礎に脳力開発をおいているが、これは脳力開発が指針を明確化し体系化され活用されやすくなっていることによるのでしょう。 もともと城野先生が最初に唱えられたのは情勢判断学で、その背景にいる人々の人間学あるいは行動学でした。城野先生は、そこに関る人のあり方、どのような行動をどのような目的のため、あるいはどのような生き様をしたのかを考察し、更に踏み込んで、その人たちはどのような脳の使い方をしていたのかを読み取り、私達がよりよい人生を送るための効率のよい脳の使い方を学べるように、脳力開発の指針が編み出されたのです。
城野先生が存命中にも、脳力開発が活発に学ばれ、情勢判断学会の名称を変更したらどうかという意見も一部にありましたが、城野先生は脳力開発を学ぶのは適切な情勢判断力をつけるためであるとのことから、情勢判断学会の名称を継続してきた経緯もあります。
それでは脳力開発と情勢判断学との相違はどうなのでしょうか。 適切な情勢判断をするには自らの脳力を開発し有効に活用をしなければならないという点では両者は共通しています。 脳力開発では思考方法等指針の中に組み込まれているものの、どうしても関わる人々の精神姿勢の方に重点が置かれ、立場の分析等それぞれの人のおかれている環境や立場の解析が不十分になりがちのように思われます。そこに情勢判断学的視点からの考察が有効のように考えます。私達を取り巻く環境の変化をどう捉えるか。その捉え方によって判断の仕方は異なってくるでしょう。
2.近年における日本社会の変容
特に最近問題になっているのは、少子高齢化の問題ですが、確かにこれからの日本の社会において大きな問題をはらんでいるのは確かです。しかし、これは統計的データもあるし身の回りの現象ですから、事態を把握するのに比較的分かり易いように思います。
私としてこの場で提起したいのは、既に言葉としては大分陳腐化していますが、グローバル化、情報化による社会の変容であります。これは日本社会だけでなく世界的に起こっている現象です。
有史以来の人類の歴史は生活環境と生活手段の変化に基づく集団と個人のあり方の変化によってそれぞれの時代の文明や文化が形成されてきました。
私は人類はグローバル化、情報化による新しい時代に突入していると考えます。このグローバル化、情報化の波が日本の社会のあり方を根底から揺さぶっているように思います。
3.グローバル化の捉え方
 東西冷戦時代には国際化といわれていたのが、ベルリンの壁が壊されてからはグローバル化といわれています。 グローバル化はアメリカの考えを押し付けることであり、賛成できないという人も居りますが、文字通り人類が生活していくうえで地球上が一つになろうという動きは、情報化等生活手段の発達で止めようもないでしょう。
グローバル化という言葉にどのような意味をもたせるのか、人によって異なるのかもしれませんが、私はこれまでの国家間のいろいろな境界あるいは垣根が低くなり、地球上の諸民族あるいは諸国家が融合していこうとしている過程ととらえています。グローバル化が良いとか悪いとか論じているのは、ちょうど江戸時代の末期に攘夷(鎖国)か開国かを論じていたのに似ていると思います。結局時代の流れは開国であり、問題は開国の仕方だったのです。グローバル化についても同じように思います。時代の流れは明らかにグローバル化に向って進展しているのです。 現在問題となっている環境問題等地球全体としての観点を持たずには対応が困難といえます。 グローバル化そのものが良いとか悪いとかいうことでなく、どのようなグローバル化が望ましいのか、民族や国家の対立や利害をどのように調整していくのか。グローバル化をどのような方向にどのようにして進めていくのか、人類としての叡智が問われているように思います。
4.世界の中における日本社会の特質
 このようなグローバル化の趨勢の中で、私達は他の国あるいは他の民族の人々と共存共栄していかねばなりません。 そのためにはお互いに理解しあうことが必要です。まず私達は自らのことを良く知り、その上で相手のことも理解しなければなりません。
 日本社会の特質として、一人一人は余り自己主張もせずに頼りないが、集団となるとめっぽう強くなります。 これは我が国のおかれている自然環境によるところが大きいと考えられます。温暖な気候と島国という生活環境に恵まれ、その中で醸成された仲間意識が強い農耕民族、環境の中で順応さえしていけば何とか生きていけます。八百万の神と自然崇拝をし、自己主張は通常はダメでお上(神)に依存、その結果、もたれ合いで責任感が希薄ということになります。
 明治維新の結果生まれたのは他国と張り合えるための官僚国家であり、富国強兵と殖産興業を推進し、西欧列強に追いつこうとした結果が敗戦。 戦後は、軍部を除いて官僚組織がそのまま残り、米国の笠のもと、貿易立国を目指し、殖産興業に取組んできました。 自由貿易のルールの受け入れ:外圧(政経分離の名の下に、経済的な損得勘定で受容れ-但し後から本来の政治的な意味合いが表面化してくる―例えば独禁法)
情報化の問題も単なる手段の問題、経済的な効率の道具として推進してきています。
官僚とはそれぞれの分野の専門家集団で、効率が良い面がある一方で、組織としての硬直性や独善性が生じやすいし、社会の変化に対し抵抗勢力になりやすい(利権構造)。
 現在、官から民へと唱えていますが、民といっても官のコントロールが効く民であって、本質的に民に任せるということではない。
 例えば、国家資格に士がつくものが多いが、見方によっては官僚の統治の前線であり、官僚機能の延長ともいえる。 (相互にもたれ合いが発生する)本質的に治める側の責任や罰則は無視されがちであります。
 消費者保護、弱者救済の名の下での統制強化:必要な面はありますが、行過ぎると過保護や自立性の喪失を招いたり、余分な経費が税金として徴収されることになります。
5.情報化の本質はなにか
 情報活動とは生命活動であり、情報の取得や活用の仕方が社会や組織における権力構造を支え、一方で社会の中での個人のあり方を決めることにもなります。
 現在進行している情報化の本質は欧米の社会のように個人の自立が前提であり、また情報化が個人の自立を促していく側面を持っています。
情報に対する判断が重要であり、そのための価値観を持たないと情報に振り回されることになります。
6.日本社会変容の内容
 情報化の進展により、必要な情報=知識が入手しやすくなり、生活は便利になったが、情報を使いこなす知恵や、更にその背後にある心の問題が浮かび上がってきています。
 戦後の日本は物質的な豊かさを求め、心の問題を隅に追いやってきました(心の問題を論ずると戦前の精神主義に触れざるを得ない)。 政経分離は心の問題の棚上げに通じ、客観性が絶対だという価値観で主観性を排除してきたが、今後主観性の回復が必要でしょう。
しかし、官僚組織の本質は変化を好まないし、自立した個人では統制できないので困るので、変化に対する抵抗勢力となります。
 これからのグローバル化は、経済的な効率だけでは乗り越えられません。生き方や心の問題にお互いに如何に理解し合えるか。 各国にあるナショナリズムや心の問題にどのように対応するのか。日本だけのいわゆる国益だけを求めような姿勢は許されないでしょう。
地球上の人がどのようにしたら仲良くよりよい生活が出来るのか、特に心の問題にお互いに踏み込んでいかなければならないと考えます。
 情報化が更に進展するのに対し、我が国では個人の自立を前提にせずに、心の問題への対応を安易な昔に戻そうとしているかのように見えます。 自立には自己責任が伴うし、自分だけ良しでは他の人の協力を得られません。 心の問題はそれぞれの人の自由でありお互いに干渉すべきでないという考えでは、お互いに仲良くしたくなければそれで良いが、仲良くしたいならば心を開いて話し合い理解を深めていかねばならない筈です。心の問題こそ本質的に他人が介在できないのだから、お互いに理解しあう努力が必要であり、話合いが不可欠であります。
 知識は教えることが出来ますが、心は教えることだけでは出来ません。むしろ育てていくことが必要であります。 現在提起されている教育基本法の改正問題で愛国心を押し付けや形で論ずることに懸念を感じます。 自分の生命の存在に感謝してその生命を大切にすれば、他人の生命を認めて尊重することはできるでしょうし、 その延長上に国を愛する心が出てくるのは当然でしょう。
7.環境の変化に対する対応について
 現状:①社会の中に依存や従属の意識が強い。②官及び政はその意識に応える形で官の機能を拡大してきた。③結果、官の機能なり、歳出が増大。経済の成長により吸収できる範囲の間はそれでも隠せたが、吸収できなくなった。④官の機能の合理化を図ろうとして、規制緩和や民への移管を進めているが、逆に消費者対策とか弱者救済ということで、官が民の形を使って実質的な規制を強化してきている。 ⑤この方向は、結果的に社会コストを増大させ、何らかの形で若い人たちの負担増になっていきます。
 提言:根本の問題は日本の社会に強く存在する依存や従属の意識であり、新しい時代を乗り切るには、各個人が出来るだけ、自立と自己責任を持って問題を解決していく必要があり、これこそまさに脳力開発が重要な意味を持ち、情勢判断学会の存在意味ではないかと考えます。
以上

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