7月7日、土橋さんにお会いし、かねてから依頼を受けていた学会誌編集など学術委員長職の引き継ぎにつきご意見をお聞きしました。私からは、土橋さんが病を克服し、再度復帰されるまで、土橋さんのバックアップのもとで、出来るだけの努力をいたしましょうと申し上げ、固い握手をし、土橋邸を後にしました。その後、土橋さんのアドバイスを頂こうとお電話をいたしましたところ、奥様の登志子さんから、私と話が出来たことを非常に喜んでおられましたが、7月10日に仏になられたとのこと。今でも土橋さんとの固い握手の感触と暖かい視線を思い出すと、身の引き締まる想いです。
この間、私は、土橋さんのご意向を受けて、6月21日のサトルエネルギー学会運営委員会にて編集委員長を命じられ、当学会誌の発行に向けて、アフターフォローをさせていただきました。そして、9月18日の理事会にて、理事に就任し、学術委員長を拝命いたしました。
ところで、私自身、サトルエネルギー学会には設立時から参加し、機器応用委員会には委員として参画いたしました。一昨年、土橋さんや鈴木事務局長からの要請もあり、主査として波動活用分科会を立ち上げました。また、私の波動に対する考えを、解放の16号から20号まで、5回に亘り<<連載シリーズ>>「波動の根底にある精神力・生命力について」という題で発表いたしました。
先に述べました学会誌編集の引き継ぎに際し、土橋さんが私に書くように示された題目が「サトルエネルギー分野の新しい息吹」でした。土橋さんが期待し、私も予感することは、おそらくサトルエネルギー学会に関わる皆さんも同じ感触をお持ちと思いますが、気・意識あるいは癒しというような言葉に示されるサトルエネルギーが、大きな時代の流れの中で、明らかにその存在感を増しつつあるということではないでしょうか。過日、アメリカで統合医療を推進されているアンドルー・ワイル博士の講演を聞く機械がありましたが、統合医療とは、単に西洋医療と伝統医療等を併せれば良いということでなく、そこには哲学的概念が根底に無ければならないというのです。それは、これまで西洋医療が得意としてきた治療(医者が治してあげる)ではなく、対象者を主体とする癒し(自らに備わっている治癒力を高める)だというのです。また、私の属している経営コンサルティング業界で最近注目されているのが、コーチング技法です。これも個人の持っている潜在的な力を如何に発揮させるかということで、これまで組織なり機構の中の1部品あるいは1個の歯車と考えられていた個人を、可能性を持った人間として再評価しようということです。医療のみならず、経営の分野にも、意識さらには心の問題が取り上げられてきているのです。このような世の中の動きを見れば、これからますますサトルエネルギーへの注目が高まることは明らかです。 |